7/31 頭の回転がよくなる
8/8 モテた
8/13 一周忌
8/14 学んだこと
8/15 CDが作れた
8/17 介護
8/22 猛暑
8/22 トイレで音符を覚える
9/4 深夜1時まで練習
9/9 コーダを素敵に
9/15 恥ずかしい経験
9/16 学び
10/1 焦りは禁物
10/6 光
10/15 学校のハシゴ
10/16 良い緊張
10/17 新生活
10/18 パワー低下
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2007年7月31日(火) 頭の回転がよくなる |
今日は、第25回-60歳からのホームコンサート。
演奏終了後のおしゃべりタイムで、こんなことを聞きました。
72歳の生徒さんの発言
(彼女は左手に麻痺があって、そのリハビリにと入会したこともあり、
毎日、かなり指を動かして弾いているようです。)
「ピアノを習ってから、頭がすごく回転するようになったんです。
物覚えも良くなりました。
難しい英単語もすぐ覚えられるようになって、驚いています。」
彼女の言うこと、嘘ではないと思います。
だって、大脳生理学者の文献にこう書いてありましたから。
「ボケ防止の最も手っとり早くて効果的な方法は、手をせっせと使うこと」
やはり、「ピアノを弾くと、頭の回転がよくなる」のは根拠があるようです。
2007年8月8日(水) モテた |
今日のレッスンの後、「枯葉」から色々なお話になりました。
72歳女性(Kさん):
「あの頃、よく、映画を見ました。
ショパンの映画は最後で涙を流しました。隣の彼も泣いてました。」
私:「その彼は、今のご主人様?」
72歳女性(Kさん):
「いいえ、別の人。(大笑)
私、モテたんです!!
まだ4年制大学に女子は少なかったから、すごくモテたの。(嬉しそう)
もう、ダメですが。アッという間にトシとって…。
本当に、人生なんてアッという間!」
私:「Sさんも、モテましたか?」
76歳女性(Sさん):
「私は、女学校だったから…。
その頃は、旧制高校の男子がモテたんです。
バンカラって言って、マント着て、高ゲタはいて、カッコイイの。
Mさん、持てたでしょう?」
89歳男性(Mさん):「いえいえ、僕はモテませんよ〜。(嬉しそう)」
76歳女性(Sさん):「きっとモテたわよ。Mさん、モテるタイプだから。」
楽しいお話は尽きません。(^-^)
音楽って、色々な思い出が湧いてくるようです。
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200 7年8月13日(月) 一周忌 |
お仲人さんの命日なので、お線香をあげに伺いました。
写真のお仲人さんは、沢山の難しそうの英語文献の上で笑っていました。
きっと天国で、ずっと研究を続けていらっしゃるのでしょう。
2007年8月14日(火) 今日、学んだこと |
一人一人の生徒に丁寧に対応すること。
そんな先生の姿勢は、生徒の学習意欲につながること。
2007年8月15日(水) CDが作れた! |
MDからCDを作る方法が解らなかったのですが、
今日、初めて作れました。\(^-^)/嬉しい!
シニア生徒さん達の楽譜はいつも、私がアレンジしてパソコンで楽譜を作って差し上げていますが、
これで、その指導も少し変わるかもしれません。
2007年8月17日(金) 介護 |
入院していた義母の食欲が出てきて点滴が必要なくなりました。
医療行為の必要がないので病院を出ることになります。
と言っても、介護が必要な状態になってしまったので、
3ヶ月間、介護老人健康保険施設というところで家庭復帰のためのリハビリをします。
89歳、要介護3、一体この先どうなることでしょう・・・
2007年8月22日(水) 猛暑 |
暑い日が続きます。
70代の生徒さんは、教室に自分のペットボトルを持ってきて、
レッスン途中で水分補給をしていらっしゃいました。
いつまでもずっとピアノを楽しむために、健康にも気をつけてください。
2007年8月22日(水) トイレで音符を覚える |
今日のレッスンで、音符を読む練習をした時のこと。
へ音記号の低い音ばかり早く読める生徒さんがいらっしゃいました。
皆さん、そのあたりは苦手なものですが…。
次の言葉で、理由が解りました。
「音符を覚えるために、トイレに大譜表を張ってあるんです。
もう、『手段を選ばず』ですよ。ははは (^-^;;;
トイレのたびに、左下のヘ音記号の低い音から覚えていくのですが、
途中まで覚えたあたりで出てきてしまうもので・・・。」
なるほど〜!
これなら、毎日必ず音符を見ることになるし、良い方法を工夫しましたね!
2007年9月4日(火) 深夜1時まで練習 |
「なかなか弾けないので弱音ペダルを使って、夜中の1時まで練習しました!」
と、60代の生徒さん。すごい!
他の方も、
「川柳を読んでいたら、『ピアノ』という語があって、それが真っ先に目に入りました!」
今、バッハの「メヌエット」を弾いている生徒さんは、
「新聞を読んでいたら『バッハ』という字が目に入って、CDを注文しちゃいました!」
ピアノで、皆さんの生活がずいぶん変わり、皆さんのお顔もキラキラと輝き…。(^-^)
2007年9月9日(日) コーダを素敵に |
前奏から始まって、第1楽章、第2楽章…最終楽章があって、
コーダという最後の部分で曲は終わります。
コーダが魅力的だと、良い印象が残るし、
コーダでミスをすると、全体の印象が悪くなってしまいます。
89歳の義母は今、明らかに「人生のコーダ」を生きている気がします。
だからこそ、一日一日が素敵なものであって欲しいと願います。
でも、社会制約や制度など色々な要因で、現実は難しく頭が痛いです。
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2007年9月15日(土) 恥ずかしい経験 |
今日は、実際に経験した、とても恥ずかしい話をします。
つくばエクスプレスに乗ったら、空席が無かったので、立っていました。
しばらくすると、前に座っていた男性(20代くらい)が、
「どうぞ」と言って、私に席を譲ってくれました。
私は、席を譲られるほど高齢でもないので、「結構です」と丁重にお断りしました。
でも、なお「どうぞ、どうぞ。」と勧めるので・・・座りました。
ああ、私もついに席を譲られる歳になったのかしら?
確かにシワも白髪もあるけれど、でも、でも!まだシルバーでは無い。
と思っていたので、ショックでした。(;_;)
帰宅して、夫にこの話をすると、、
真実であり、もっとショックな返事が返ってきました。
「その人、シルバーだと思って席を譲ったんじゃないよ。
妊婦だと思ったんだよ。」
ガ〜ン!
思わず自分のお腹を見る私。
・・・確かにオバサン体型に特有のポッコリお腹。
座っている目の前にこんなお腹があったら、妊婦だと思いこむのは当然。
やっと、すべてが理解できました。
理解できたのですが、私のショックは何倍にも大きくなっていました。
2007年9月16日(日) 学び |
最近、よく考える言葉、すぐ反応してしまうキーワードがあります。
……「学び」という言葉です。
シニア生徒さんにとって、ピアノの学びとは…?
私は何を学びたいのでしょう?学ぶとはどういうこと?学びの目的は?
広辞苑を引くと、こんな風に書いてありました。
@まねてする。(先生の弾き方を真似して弾くということ?)
・習っておこなう。(「習う」→@繰り返し修め行なう。稽古する。A教えられて自分の身につける)
A教えを受ける(『教え」→「教育」→人間に他から意図を持って働きかけ、望ましい姿に変化させること))
・業を受ける(「業」→行為。行動。身体・言語・心の三つの行為。(つまり指で弾き、言葉で説明し、心を伝える?))
B学問をする。(「学問」→一定の理論に基づいて体系化された知識と方法)
しばらくは、ひたすら学びたいと思います。
尊敬する師からは、「教える」姿勢や沢山の素晴らしいことを。
シニア生徒さんからは、素敵な生き方や人間として大切なことを沢山学びたいと思います。
よろしくお願いします。
そして、生徒さんが私から学ぶこと(演奏法・練習方法・曲の解釈・音楽への考え方等など)
が、なるべく質の高いものになるように、豊富になるように、努力したいです。
まだまだ力不足で至らない師ですが、よろしくお願い致します。
2007年10月1日(月) 焦りは禁物 |
最近、全てがうまく行きません。
実践も、研究も、家族も、介護も全て、
「良い」と思ってやっても、悪い結果になり落ち込んでいます。
「シニア生徒さんに良いピアノ指導をするため…」
と思って一生懸命やったことが、
実は反対に、シニア生徒さんを傷つける結果になってしまったり・・・。
決して焦らず、じっくり時間をかけて、気長に取り組もうと思います。
2007年10月5日(金) 光 |
今日は、ちょっとうれしいニュースがありました。
義母がリハビリ施設(原則として3ヶ月で出る)に入ったものの、
その後、どうしましよう?
ショートステイ(1ヶ月間だけは施設に入れるそう)に入っては家に戻り、
また1ヶ月ショートステイをしては自宅に戻り…
という綱渡りを繰り返していこうかしら?
私が、学校も休学し、レッスンも極力抑え、自宅で24時間の介護をしようかしら?
老人ホームはどこもいっぱいで2〜3年待ちと聞きました。
一体、どうなるのかしら?
と、不安だったのですが、最近できた老人ホームに入れるという連絡を受けました。
そこは家からも近いので、しょっちゅう会いに行くことが出来ます。
見学に行きましたが、建物も職員もとても良い雰囲気で、夫も大変気に入りました。
申し込みはしたものの、果たしていつ順番が回ってくるのか解らなかったのですが、
今日、やっと入れる連絡を受けました。
晩年をどのような環境で、どのような気持ちで過ごすか?
・・・それは、とても重要なことに思えます。
義母が寝たきりになって、
人生後半の幸せって何だろう・・・?
その時期の人達に、私が出来ることは何だろう?ピアノを教えることしか…。
そう思ったことが、60歳からのピアノを始めるきっかけでした。
だからこそ、義母にはぜひ幸せな毎日を過ごしてほしかったのです。
気に入った所に入れることになってホッとしました。
まるで、子どもが気に入った有名幼稚園にでも入園できたような、そんな気持ちです。
今日は、久々に光がさしました。
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2007年10月15日(月) 学校のハシゴ |
後期は午前中も授業が入っています。
午後は、芸大の授業に出るため上野に直行します。
(他大学履修制度で、その授業も単位認定されるからです。)
ああ、ちょっと疲れました。
飲み屋のハシゴならともかく、大学院のハシゴをする私って・・・???
2007年10月16日(火) 良い緊張 |
今日は、第26回-ホームコンサート。
初めての方もいらっしゃったのですが、やはり初めてというのは緊張するようです。
でも、何度も参加している方だって緊張します。
皆さん、家ではスラスラと弾けていたはずなのに、本番になると緊張して、
心臓はバクバク、喉はカラカラ、手はブルブル、足はガクガク・・・(60代の本人談)
私だって、コンサートでは緊張して信じられないようなことが起こります。
いえ、ホロヴィッツのような世界的ピアニストだって、コンサート本番では、
繰り返しを3回も4回もしてしまったり、弾くべき箇所を抜かして終わったり…色々しでかします。
何度も弾き直せるCD録音と違って、完璧な演奏ではないかもしれませんが、
でも、でも、やはり生演奏というのは録音とは違った良さがあります。
演奏が終わった後のティータイムに、60代生徒さんがこうおっしゃったのを聞いて、
ああ、ホームコンサートを開いてよかったと思いました。
「先生、3ヶ月に1度のホームコンサートで緊張すること。
……それが、僕達にはいいんですよ。
緊張しなくなったら、ボケてしまいますから。
何歳になってもこれが大切です……“緊張”と“トキメキ”!!」
2007年10月17日(水) 新生活 |
今日は、動けなくなったおばあちゃんが老人ホームに入る日です。
入院していた病院からリハビリ施設に移った時、
施設の車(寝たまま移動できる)で移動したら、精神的に不安定になってしまい、
「私は捨てられたんだ・・・」などと泣き出して大変でした。
だから今度は、私が自分の車に乗せて一緒に移動しました。
道中、お話をしながら行きました。
「今度は、家から近いので、しょっちゅう行ってあげられること」
「おばあちゃんが家に帰りたいのなら、いつでも帰っていいこと」
「おばあちゃんがその場所を気に入ったら、ずっと居てもいいこと」
「おばあちゃんが、自分で一番良いと思うようにしてよいこと」
など色々なお話を…。
着いて、私は事務手続きを終えてから、おばあちゃんの所へ行ってみると、
もうお友達が出来て、お話をしていました。
私が行くと、自慢げに私のことをお友達に紹介してくれました。
「私のお嫁さん(^-^)。
今日、お嫁さんに一緒に連れてきてもらったの。
ここに入ることができて、今、とっても幸せ。(^-^)」
などと言っているのを聞いて、ホッとしました。
どうか幸せな毎日になりますように・・・。
2007年10月18日(木) パワー低下 |
何だか体がだるいです。
毎年、前期は超元気で、後期はよく風邪をひきます。
前期はパワーが皆の2倍あり、後期はパワーが皆の2分の1。
1年をトータルすると、結局同じ…。